■草創期から現在
「ロマンツァマンドリーノアンサンブル」は、1998年10月に前代表の加賀(小樽商科大学プレクトラムアンサンブル出身)が、「一大決心の末」に自身の出身大学サークルの卒業生と近隣のマンドリン合奏経験者に声をかけ、千葉県船橋市に8名で産声を上げました。
活動当初からしばらくは名前もなく、練習中にお茶の時間があったりするほのぼのとした地元団体でした。
初舞台は船橋市内の町会の敬老会。その後団員メンバーが20名ほどになった2000年3月にファーストコンサート、同年11月に第1回定期演奏会を開催しました。
現在のメンバーは20代から70代の幅広い年代で50名を超えるほどになりました。主に船橋市内で活動していますが、県内都内はもとより神奈川県、埼玉県からも参加しています。コロナ禍前の2019年夏には函館演奏会を開催、秋の第20回定期演奏会はついに念願の「紀尾井ホール(東京・千代田区)」で開催することが出来ました。
定期演奏会以外には、不定期に開催する船橋市内の公民館でのコンサートなどで、普段は演奏しないポピュラーやアニメソングなども演奏し、毎回会場に入りきれないほどのお客様にお越しいただき好評を博しています。
また、前代表夫妻が北海道出身ということもあり、結成当初より現在に至るまで北海道の大学出身者が多く在籍しています。その縁もあり2005年に小樽、2008年に札幌、そして前述のように2019年に函館での演奏会を開催しました。
特に小樽演奏会で「プレットロ・ノルディコ」他北海道の皆さんとの合同演奏で加賀城浩光さんの「PromenadeⅡ」(「北の風景」「海の風景」「道の風景」の3楽章からなる)を演奏できたことはロマンツァの宝物です。
そして2024年8月に、再び「プレットロ・ノルディコ」と札幌にてジョイントコンサートの開催が決定しました。
■「俺たちに明日はない」
ロマンツァのキャッチフレーズは「俺たちに明日はない」です。
明日はどうなるかわからない短い人生、弾きたいと思ったらどんなに難しくても、結果はどうなろうともとにかくチャレンジする姿勢で、毎年11月に東京都内で開催する定期演奏会に向けて日々練習しています。難曲に挑むための強化練習とも言える10月の合宿も青春を思い出す楽しいイベントのひとつです。
同様に「俺たちにシーズンオフはない」のも特色で、定期演奏会が終了すると年末恒例の部内演奏会があり、少人数でのアンサンブルやマンドリン以外の楽器にチャレンジしたりして楽しんでいます。
■客演指揮、こだわりの選曲とYouTube
団員指揮者の他にマンドリン界で幅広く活躍されている方々に客演指揮をお願いしています。今までに長谷川武宏氏、小穴雄一氏、進藤知哉氏にご指導いただきました。現在は、久保光司氏にご指導いただいています。
そして「まず自分たちが楽しむ」ことを大切に、主に「マンドリンオリジナル」と言われる曲を選曲しています。マンドリンオリジナルの中では古典的イタリアオリジナルからドイツのツプフオーケストラの曲、邦人作品まで、良いと思った曲には積極的に取り組んでいます。
また、まだYouTubeにアップしている団体が少ない時期から演奏をYouTubeで公開しています。特に演奏機会の少ない曲はなるべく公開しているので、「YouTubeで見ました」と言われるメンバーもいるようです。
■これからの「ロマンツァマンドリーノアンサンブル」
2020年、2021年は残念ながら演奏会開催を見送りました。演奏会が開催できず練習も満足に出来ていなかった間にも有難いことにメンバーが数名増えました。新しく若い団員指揮者も登場し、心機一転、また難曲に取り組んでいます。
一緒にチャレンジを楽しんでくださるメンバーを随時募集しております。全パートお貸しできる楽器の用意もありますので、お気軽にご連絡下さい!
※「奏でる!マンドリン 2022年 春号 Vol.54」”Viva!マンドリンオーケストラ” に掲載された文章を、現状に合わせて手直ししました。